天声塵語

サンクコスト(埋没費用)について考える

サンクコスト(埋没費用)とはwikipediaによると

事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと

とある

簡単に言うと、使ったお金は返らないということだが

よくある説明としては

サンクコストを、その後の判断材料にしてはいけない
というのがあるが、そんなものは「小さな親切、大きなお世話」であり
本来、サンクコストは戻ってこないお金を意味するだけであり

その結果、判断については、どうのこうのとは言ってない

例えば
100万円のクルマを購入したが保証が切れた後に故障した、修理費用が30万円だったので支払って修理した
しばらく経つと、また故障をして修理費用が50万円とのことだ、修理をすべきか?

ここで、最初の修理代金30万円はサンクコストなのだから、修理せずに100万円で新車に代えるべきだという考え方がある

果たして、そうなのだろうか
ここで修理を行なえば合計80万円の修理費用でクルマに乗り続けることが可能なのだから
賢い選択は修理をすることではないだろうか
そうすれば差額の20万円で美味しいものをクルマに乗って食べに行く事も可能だろう

いやいや、もし合計80万円の修理を行なって、更に故障をして31万円の修理費用を請求されたとしたら、どうしますか?
合計111万円の修理費用が掛かってしまう事になるじゃないですか
だとしたら、サンクコストの30万円は忘れて、50万円の修理を行なわない事が賢い選択でしょう

という意見もあるようだが、これは結果論でありサンクコストをマッタク理解していない

サンクコスト的には最初の修理代30万円は、もう返ってこないのだから
2回目の修理の時には
・修理費50万円
・新車購入費100万円
の比較で行なうべきだ

であれば結果的に支払う費用の少ない「修理費50万円」を選択することが正しい

もし「今やめることが一番安くて得」という事が正しいのであれば
クルマが故障する度に新車に代える、という選択肢をえらぶことになるが
普通に考えて、そんなハズないと誰もが思うことだろう

この場合、修理するかどうかを決めるのは将来についてかかる費用予測とこれまでにかけた費用の償却割合であり
今まで使って残存価値も下がったものを大金をかけて直すよりは
新しいクルマに代えた方が、という感情論である

だからクルマの修理費用が同じ30万円という見積もりになっても
・まだ3年半しか乗っていないから直そう
・もう10年も乗ったことだし、これを機会に買い換えるか
という、別の判断を選ぶ事になりがちである

では、最後にまとめに入ろう

意思決定において、サンクコストは考慮したほうが良いのか?

考慮すべきではありません、だから埋没(埋めて忘れる(没する))費用なのです。

Q.E.D.

PS.結局、経済論って感情論なんだよね(人間が選んでいるから)

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